知能機械・情報通信学系数値情報研究室
金井 靖教授
KANAI Yasushi
常に進化が求められるHDD性能国内外の研究機関と共に最先端技術を研究
研究の内容を教えてください。
パソコンなどに使用されている記憶装置(ハードディスク)の記録方式を開発するため、「次世代垂直磁気記録方式の磁気ヘッドの数値解析シミュレーション」や、「アンテナ・伝搬の数値解析シミュレーション」の研究を行っています。私たちの研究室では、国内だけではなく海外の学会に参加したり、十数か所の国内外の大学や研究機関との共同研究を行うなど、世界に通用するレベルで学ぶことができます。研究室で使うソフトウェアは、民間企業なら1年間に3,100万円も支払う高額なもの。実践的で高度な技術を身に付けられる環境を整えています。
卒業後の就職先はどのようなところですか?
磁気記録に関わる企業のほか、コンピュータ関連、設計・開発を含むCAD・シミュレータを使う企業です。学生の頃の研究そのものを、そのまま継続する人はいませんが、三次元シミュレータのスキルや身に付けた思考・発想法はどんな分野でも活かせます。研究のほか、情報処理技術者試験、英検、TOEICなど資格取得して活躍の場を広げる学生が多いです。学生のうちに、何にでもチャレンジしてみることを勧めます。
研究室に迎えたいと思う学生像はありますか?
チャレンジ精神にあふれる学生がいいですね。嫌い、苦手といった科目にひるまず向き合える人、自ら行動できる人が研究に向いています。新潟工科大学は1年生で基礎を学び、その後段階的に専門課程を選ぶことになりますが、基礎をしっかり学んできてほしいと思います。磁気記録は今後ますます進化していく分野です。柔軟な発想のためには勉強以外のことにも積極的に関わって、視野を広げるのも大切なことだと考えます。
これから取り組んでいく分野について教えてください。
今後もしばらくは、次世代磁気記録ヘッドと電磁波伝搬の応用について追究していきます。社会が求めるのは、常に高度なものです。新しい技術により記録できる情報量が10倍になれば、ビッグデータを記憶できるばかりでなく、消費する電力エネルギーを10分の1に減らせます。次世代磁気記録技術を実現するため、日本国内はもちろん世界のいろいろな国々の研究者たちと共同研究を進めています。
受験生の皆さんへ | 私たちの研究室は国内にとどまらず、毎年、海外での発表を行っています。海外で発表してみたい、素晴らしい研究を行って特許を取って大金持ちになりたいなど、野望にあふれた人は大歓迎です。まずは、しっかり勉強して苦手な科目を克服してきてください。ここでなら、やりたい事が必ず見つかるはず。一緒に世界に挑戦しましょう。 |
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